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【爪甲鉤彎症と人工爪】~どうサポートすればいいの?~

事情あって閉店されたサロン様から
引き継がせていただいたお客様である。

伸びない爪、爪甲鉤彎症からの
人工爪施術で経緯を見ていた途中とのこと。

現状は爪が上方に向き厚みを呈している。
頻繁に定期的にケアができなかったこと、
人工爪の装着タイミングが早かったかも
知れないなど、原因を考えつつ
いますぐ不要な部分を除去する必要性と
今後の展開を説明し、ご同意の上写真の
とおりに。

     *****

人工爪形成法はドイツでも欠損爪や
伸びない爪の「義爪」として多く用いられ、
JPポドスクールの中でも素材と作成法の
異なる数種類を展開している。

爪がなければあしゆびは踏ん張れず
歩行に支障をきたす。
力が入らなければつまづきにつながり、
浮指に影響すれば下肢のむくみや疲れ、
身体全体の不調にも関わりかねない。

厚くて邪魔な爪を除去し、残ったほんの
少しの爪に人工爪を装着するのは
機能だけでなく見た目のストレス軽減にも
つながり精神的な平和をもたらしてくれよう。

     *****

私の場合、不要爪の除去後すぐに
人工爪形成法をとらず、しばらく泳がす。
(爪をホシととらえた刑事みたいではないか!)

その理由は、

  • 不活性だった爪床の、機能復活
  • ケラチン塊の放出
  • 爪母に溜まった爪塊の排出

などである。

これらが機能しクリアになるのか
或いは反応がないのか。
爪床を覆わない方が伸びそうなのか
伸びなさそうなのか。

お客様の靴や靴下、室内履きなどの
フットウェア。
ホームケアで何をどこまでできているのか。
爪周囲を清潔にできているのかいないのか。

様々な因子が組み合わさるため、
「こうなったらこうする」という
単純なフローチャートは存在しない。
そこが悩ましく頭を痛めるところだ。

     *****

ならば「不要爪を除去後はどうする?」のか。

前述どおり、しばらく観察する。

  • 風呂でのブラッシング
  • 風呂上がりの保湿

これらができる方は、高い割合で
自爪が伸びてくると感じている。
ただし「爪床ポケット」まではだ。
(もとあった正常爪の位置の意で使っています)

ゆびさきのお肉が盛り上がっている場合、
その手前までは順調に伸びても
その”おでこのような”お肉を乗り越えるのは
かなりの困難。

そこで人工爪の登場である。
趾先の盛り上がりを抑える訳だが、
そのころには自爪の長さも強度も
整っているだろう。満を持しての人工爪。

人によってはテーピングと
爪のブリッジアップでクリアできる
場合もあるが、テープでかぶれないか、
手が届くか、まめに貼れるのか、
続ける根気はあるのか、などなど
その時々の状態で判断することになる。

結局のところ、、

人それぞれ(爪それぞれ)

の一言に尽きる。
100人いたら100通りの施術が
考えられるのが「欠損爪からのサポート」
なのだ。

「爪甲鉤彎症の施術はどうしたらいいですか?」
という生徒様からの質問が最も困る。
なぜって、ある程度のフローチャートから
分類し、さらにその先を細かくケース毎に
説明、最終的には「人それぞれ」に
行きつくのだから。
生徒様にしてみれば「めぐりめぐって
結局この人はどうすればいいの?」となり、
説明したこちらががっくり疲れてしまうのが
目に浮かぶのです。