フットケアサロン 爪切り屋 足楽 立ち上げ ~生涯現役~
中野 理子さんにお話をお聞きしました!
(爪切り屋 足楽 横浜白楽店 勤務)
前職はどのようなお仕事でしたか
デイサービス施設で介護職を7年ほどやっていました。送迎、入浴、食事、レクリエーションなどの介助及び補助、スタッフのシフト作成その他事務も担当しました。
フットケアを学ぼうと思ったきっかけは
介護職を辞めた直後、足にまつわる3回シリーズの講演会があり、聞きに行きました。「フットケア」「履き物」「歩けなくなった時…車椅子」など歩くことに特化した内容を、それぞれ専門家が話してくれました。その中で、足の爪の手入れ次第で生活の質が変わることを知り、介護職時代に知っていればデイ利用者の生活にもっと寄り添うことができたかも、と思ったのがきっかけです。
当スクールとの出会いのきっかけは
最初は他のところでフットケアを学びました。その後、仲間から「こちらのスクールも良いよ」と勧められたのがきっかけです。
お仲間と2006年に「フットケアサロン・爪切り屋 足楽」白楽店を立ち上げました。その時期は理子さんの人生においてどんなタイミングでしたか
家庭においては、夫も定年を迎えており、子どもたちも結婚していました。フットケアを学んだ仲間と横浜市の地域支援事業に関わり始めた頃で、足の爪切りに困っている人のためのお店となる場所を探していました。
その後、2012年JPポドロジースクールが運営を引き継ぎました。爪切り屋足楽白楽店はどんなお店ですか
今年9月には白楽店オープンから19年目に入ります。足の爪にお困りの方は老若男女どなたでも、気軽に入れる「白楽・足楽・帰り楽」を目指しています。最寄り駅からは徒歩3~4分と近く、道路に面した1階で、車も横付けできますので歩行困難な方も来やすいお店です。お客様とスタッフとのコミュニケーション、お客様同士のコミュニケーションがあたたかい雰囲気を作っていると思います。
フットケア歴は何年になりますか
20年です。
どのくらいの頻度でサロンでお仕事されていますか
今は週に1回勤務しています。
どんなお客様がいらっしゃいますか
高齢化率の高い地域でもあり、地元や近辺にお住いの方の割合が高いです。長く続けていると、すっかり顔なじみとなったお客様もいらっしゃいます。
やりがいを感じることはどんなことですか
ケアのあと「ああ、楽になった!」「痛くない!」「スッキリした!」などと、お客様のホッとした笑顔が見られた時です。「ここに来るとホッとする」というお言葉も嬉しいです。ご指名をいただくのはとても嬉しいです。その一方、責任を感じますが。
毎回真剣勝負と思いますが、これまでのサロンケアで印象に残っているエピソードがあれば教えてください
始めた頃、「もっと短くしてほしい」とおっしゃったお客様に、爪の役割や適切な長さについてお伝えしたところ「私は自分で切れないんだよ」と、とても残念がられました。その時の反省から「日々の生活に困らないケアを第一に、それから理想へ近づけていこう」と思うようになりました。昔、効率を重視したいスタッフのケアを、お客様がお叱りになったことがあります。有り難いお叱りだったと、大事に心に留めています。
普段の生活の中で気を付けていることがありますか
30年ほど前に病気をした経験から、年に一度人間ドックを受けています。心身ともに健康でないと仕事に差し障ると理解していながら、食べ過ぎで体重が増えてしまい、医者に注意を促されたことがあります。運動は苦手なので、食べ過ぎないよう、また食物繊維を意識して摂るように心がけています。
お休みの日はどんなことをされていますか
膝を痛めていることもあり(変形性膝関節症)、自分自身のメンテナンスとして、指圧鍼灸に定期的に通っています。混声合唱の練習と語学講座に、それぞれ週に1度通っています。よくコンサートに行きます。
お仕事をしていて感じることはありますか
コロナ禍の際は、高齢の私の勤務時間を配慮していただき、本当にありがたく思いました。同じ日に勤務となる山本店長が、いつも何かと気を使ってくださっています。
とっくに後期高齢世代となり、身体に何らかの症状も出てきていますが、
幸い、まだ仕事に差し支えるほどのことはありません。何より、会社にも、またサロンにも支えていただいているという心強さ、安心感が、私のモチベーションをあげてくれています。皆さまに、本当に感謝です。